1型と2型の種類がある介護医療院とは

2018年に誕生した介護医療院は、介護と長期医療を担う施設です。
日本は少子高齢化の影響により、介護施設が不足している現実があります。
高齢化するにつれて病気の発症率は向上し、長期的な医療ケアが求められるようになっています。
介護医療院は従来の介護施設では難しい医学的な処置や身体のメンテナンス、ターミナルケアなどを対象としており、高齢者の終の棲家としての役割もあるのです。
また介護と医療スタッフの人員配置の最適化、人員削減といった目的もあります。

介護老人福祉施設や介護老人保健施設と比較し、医療サービスが充実しているのも特徴です。
従来より介護療養型病床は存在していましたが、2024年までに介護医療院に転換されます。
介護医療院には1型と2型があり、1型は症状が重たい人を対象にしているのに対して、2型は症状が安定している人が対象です。
1型は従来の介護療養型病床に相当し、2型は介護老人保健施設に相当します。

初心者の介護士や、ゆったりとした雰囲気の職場で働きたい介護士などには、2型の介護医療院が適しています。
一方で1型の介護医療院は、医療知識を身につけたい介護士、将来的に看護師を目指す介護士、医療スタッフとの連携業務に興味がある介護士などに向いています。
いずれも医師、看護師、薬剤師などの医療従事者が配置されるため、医療処置を流れを覚えるうえで役立ちます。
また、医療処置が必要になった場合は医師や看護師が対応してくれるので、介護士は介助に専念できるのが特徴です。
1型と2型で異なる特徴を知ることも、介護医療院で働く際に活かせる知識です。